アルキメデスの大戦【223話】最新話ネタバレ感想｜櫂の弱点

czujniki.net 2020年6月30日

こんにちは。2020年6月27日（土）発売のヤングマガジンより、アルキメデスの大戦【223話】「櫂の弱点」を読みました。

222話では、日米和平協議案は「大和」売却を巡り紛糾するものの、嶋田の助け船で何とか陸海軍の了承を得ることに成功した櫂。

嶋田や東條に借りを作り後味の悪い形にはなりましたが、戦争回避に踏み出したと櫂は喜ぶのでした。

アルキメデスの大戦【223話】最新話ネタバレあらすじ

渡米してからの交渉開始から2ヶ月。

長く苦しい道のりを外務省の丹原は振り返ります。

櫂は「大和」売却で嶋田の後押しがあったこを口惜しく感じています。

それについて、丹原は気になることがありました。

櫂と連合艦隊司令長官の山本との関係です。

山本と櫂の蜜月を知る丹原は、後で山本に櫂からお詫びをした方がよいのではと助言をします。

それに対して、山本は理性的な人物だから分かってくれると気にも留めない櫂。

それでも丹原は人は心で動くもだと言い、まして目上の人ならばと改めて念を押します。

しかし、櫂の考えは違いました。

正しいことを正しいと言って何が悪いのか？

全く謝罪するつもりもない櫂の意見を聞いて、口には出さないものの丹原と田中は驚きます。

すると田中は櫂の身辺で危険が及ばないように注意を促しますが、櫂は何故だとその理由も分からないようです。

最後はその注意を聞き会場を去る櫂。

その背中を見ながら、田中は櫂に世渡り上手な術を身につけて欲しいと感じ、丹原は櫂の危うさを懸念します。

そのころ、特高の藪本主任は米国のスパイを発見したと上司に報告をしますが、相手の櫂が海軍少将だけ聞くと態度が定まりません。

銀座機関、綾部マキ子の店に櫂が出入りしていた証拠を藪本は証言しますが、27歳で少将という櫂の異例の出世について、特殊任務か皇族関係者かと上司は推測して、櫂の逮捕は却下されます。

この判断に不満の藪本は、帰宅途中の櫂に接触するや独断でスパイ容疑で逮捕すると、腹パン一発かますのでした。

世の中は魑魅魍魎のはびこる世界のため、得てして何らかの合意を得るためには、清濁合わせて受け入れるのも大局的観点からは必要なものです。

しかし、櫂は自分の意見は間違っていないと信じる絶対正義マンでした。この手の人物は他人から意見をゴリ押しされると、頑なまでに拒否する困った一面もあります。

丹原や田中は櫂のこれからの身を案じてのアドバイスでしたが、果たして二人の意見が櫂に届いていたかは最後のシーンを見ると疑問にも感じます。

上層部の意見を無視してこちらも自分の信念を貫いて、櫂の逮捕に動いた藪本。

綾部の魅力に骨抜きにされて情報をスパイに漏洩したと、以前のエピソードで藪本は推測していましたが、櫂にとっては事実無根も甚だしいでしょう。

しかし、藪本もある意味では絶対正義マンであることから、次回で櫂がどんなに無実を主張しても釈放される可能性は低そうです。

特高の拷問といえば、プロレタリア作家「蟹工船」の小林多喜二が獄中死するほどの凄惨なものなのです。

もしかしたら櫂は連載以来初めての危機を迎えるかもしれません。

2020年6月27日（土）発売のヤングマガジンより、アルキメデスの大戦【223話】「櫂の弱点」のネタバレと感想＆次話考察予想についてまとめました。

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